2006年10月29日

月光で織られた布

CIMG0255.JPG
月光の中勇ましく走る、大野原町秋祭りの『ちょうさ』(文とは関係ナシ)


食の雑誌『dancyu』で連載していた平松洋子氏のエッセイをまとめた本を、先日日本一大きな書店で手に取りました。
彼女の本は日常の食や道具の話が多いので、たいてい人に借りたり立ち読みしたり。
パラパラとめくっていて思わず「おっ」。
リネンのキッチンクロスの文章に思わず、即買って帰りました。
今までずいぶん読んだ本にはない、知らなかった言葉で書かれていたので。

じつは私のニットソーイング本の中に、リトアニアリネンの旅を数ページ入れることになっていました。
「はあ、作家て大変だ」と半分本気で半分なんだかワクワク文を書き推敲し送ってあったのですが、ページ数の都合で没…。
数ページのことでしたが間違ったことは書けないとずいぶん調べ、リネンの知識は持っているつもりでしたが。

 <「月光で織られた布」。古代エジプトでの話だ。いやまったくその通り。私はたちまち合点する。
リネンのことである。内側から滲み出るあの艶と光沢は、そうか月光の正体であったか。
さらに使えば使うほどリネンは白さに磨きをかけ、月光の雫を滴らせる。>

文の後半は他の本も書かれている、リネンの称賛。
でも冒頭に書かれてあった「月光で織られた布」なんて言葉は、図書館で調べた数冊の文献にもリネンの雑誌にも書かれていませんでした。
水を吸い使い続けて褪せることのない布、リネン。
ずいぶんロマンチックな表現を知り、自分の書いた文章のロマンのなさに少し恥ずかしくなりました。


posted by うらら at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 本作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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